お店の入口やレジ横にある、手書きのおすすめメニューや小さな看板。
きれいに印刷された広告とは違い、手書きのPOPには、そのお店ならではの雰囲気があります。
「うちのお店でも作ってみたいけれど、絵が苦手だから……」
そんな方に試してほしいのが、AIでデザインの下書きを考え、自分の手で仕上げる方法です。
文字の配置やイラストのアイデアはAIに手伝ってもらい、最後は100円ショップなどで買える材料を使って手書きにする。
これなら、デザインの専門知識がなくても始められます。
今回は、飲食店やカフェを例に、店頭POPの作り方から、完成したPOPを集客に活用する方法まで紹介します。
手書きPOPは、きれいに描けなくても大丈夫
店頭POPで大切なのは、絵の上手さだけではありません。
例えば、カフェの入口に次の2つの案内があったとします。
- A:「アイスコーヒー 450円」
- B:「暑い日に、すっきり一杯。自家製アイスコーヒー 450円」
同じ商品でも、Bの方が飲み物の特徴やおすすめしたい気持ちが伝わりやすくなります。
もちろん、商品が実際に自家製であることが前提です。
POPは単に商品の名前や値段を書くものではなく、お客さまが商品を選ぶきっかけを作る小さな案内板です。
文字が少し曲がっていても、イラストが完璧でなくても問題ありません。
大切なのは、お店の雰囲気に合っていて、伝えたいことがひと目でわかることです。

まずは100均などで買える材料を用意しよう
最初から大きな看板を買う必要はありません。
小さなPOPなら、身近なお店で手に入る材料で十分です。
| 用意するもの | 選び方のポイント |
|---|---|
| 黒板風ボード | 小さめのものから始める |
| チョークマーカー | 白・黄色など見やすい色を選ぶ |
| 消せるペン | 書き直しができるものが便利 |
| スマートフォン | AIで下書きを作るために使用 |
| 布やティッシュ | 修正やお手入れ用 |
※黒板風ボードには、チョーク用とマーカー用があります。購入前に対応する筆記具を確認してください。
初めてなら、A4程度の小さなボードがおすすめです。
色もたくさん用意する必要はありません。
黒いボードに白い文字、強調したい部分だけ黄色にするなど、2〜3色に絞るとすっきり仕上がります。
AIを使ってPOPのデザインを考えてみよう
ここからAIの出番です。
ChatGPTなどのAIには、文章だけでなく、デザインのアイデアや文字の配置も相談できます。
今回は、小さなカフェで「本日のおすすめ」を案内するPOPを考えてみます。
STEP 1:AIにお店のことを伝える
AIに相談するときは、「おしゃれなPOPを作って」だけではなく、少し具体的に伝えるのがコツです。
例えば、こんな文章を入力します。
小さなカフェの店頭に置く、手書きの黒板POPを作りたいです。
おすすめ商品は自家製レモネードで、価格は500円です。
黒いボードに白と黄色のマーカーで描きます。
絵が苦手な人でも真似できるように、文字は大きく、イラストは簡単にしてください。
カフェらしい温かい雰囲気で、手書き用のデザイン案を考えてください。
ポイントは、何を・誰に・どんな材料で伝えたいのかを入れることです。
AIが画像を作れる場合は、デザインの見本も作ってもらえます。
画像を作る機能がない場合でも、文字の配置やキャッチコピーを考えてもらうだけで、十分役立ちます。
STEP 2:AIのデザインをそのまま使わなくてもOK
AIが考えたデザインは、あくまで参考です。
細かいイラストや難しい文字が入っていたら、もっと簡単にしてもらいましょう。
「絵はレモンの輪切り1つだけにして」
「文字をもっと少なくして」
「店の前を歩く人にも読めるようにして」
こんなふうに追加でお願いすれば、何度でも考え直してもらえます。
なお、AIが作った画像では文字が間違っていたり、価格が変わっていたりする場合もあります。
商品名と価格は、必ず自分で確認しましょう。
AIの下書きを見ながら手書きで仕上げる
デザインが決まったら、スマートフォンに表示しながらボードに描いていきます。
おすすめの順番は次のとおりです。
- 一番上に「本日のおすすめ」と書く。
- 真ん中に商品名を大きく書く。
- 空いた場所に簡単なイラストを添える。
- 価格を見やすく書く。
- 少し離れて、文字が読めるか確認する。
ここで気をつけたいのは、たくさん書きすぎないことです。
「おいしい」「おすすめ」「人気」などの言葉を全部入れるよりも、商品の魅力を1つに絞った方が伝わりやすくなります。
例えばレモネードなら、「すっきり爽やか」「レモンの香り」など、実際の商品に合う短い言葉を選びましょう。

作ったPOPは、置く場所も大切
せっかく作ったPOPも、見てもらえなければもったいないですよね。
設置場所は、お客さまに何をしてほしいかで考えます。
| 置く場所 | 向いている案内 |
|---|---|
| お店の入口 | 本日のおすすめ、ランチメニュー |
| レジ横 | 持ち帰り商品、次回のキャンペーン |
| テーブル | 追加注文したい飲み物やデザート |
| 商品棚 | 商品の特徴、使い方、店主のおすすめ |
例えば、ランチのおすすめを紹介するなら、店内の奥よりも入口付近の方が、入店を考えている人にも見てもらえます。
ただし、歩道にはみ出したり、通行の邪魔になったりしないよう注意しましょう。
また、一度作ったら終わりにせず、季節やおすすめ商品に合わせて書き換えると、繰り返し来店するお客さまにも新しい情報を伝えられます。
せっかく作ったPOPを、店頭だけで終わらせない
ここまでできたら、あと少しだけ工夫してみましょう。
完成したPOPは、スマートフォンで写真を撮っておきます。
その写真をInstagramに投稿したり、Googleマップのお店の情報に追加したりすれば、店頭を通らない人にもおすすめ商品を紹介できます。
Googleビジネスプロフィールでは、お店の写真や最新情報を掲載する機能が用意されています。
写真は明るい場所で撮影し、実際のお店や商品がわかるものを選びましょう。
さらに、POPに小さなQRコードを付ける方法もあります。
例えば、
- ランチPOPから、詳しいメニュー紹介ページへ
- テイクアウト案内から、注文方法のページへ
- キャンペーンPOPから、特典の説明ページへ
といった使い方です。
QRコードの先は、立派なホームページでなくても構いません。
スマートフォンで見やすい簡単な案内ページが1つあるだけでも、POPに書ききれなかった情報を伝えられます。
お客さまから同じ質問を何度も受ける場合には、よくある質問をまとめたページや、質問を選んで回答を確認できるチャットを用意する方法もあります。

お店の集客は、今あるものを少し工夫するところから
お店の集客というと、広告を出したり、新しいホームページを作ったりと、お金のかかることを想像するかもしれません。
でも、最初からそこまでしなくても大丈夫です。
今回のように、手書きPOPを1枚作る。
それをSNSでも紹介してみる。
興味を持ってくれた人が、メニューや営業時間を簡単に確認できるようにする。
そんな小さな工夫を重ねることも、お店の集客を見直す第一歩になります。
株式会社データライドでは、店舗や小規模事業者向けに、Googleマップの情報整備、ホームページ改善、AI活用などをサポートしています。
「今あるホームページを少し直したい」「QRコードから見られる案内ページを作りたい」といった、身近な相談からでも構いません。
自分でできることは自分で進めながら、手が回らない部分だけ外部に相談する。そんな方法も選べます。
よくある質問
Q. AIを使えば、絵が苦手でも店頭POPを作れますか?
はい。AIに文字の配置やイラストのアイデアを考えてもらえば、絵が苦手な方でも作り始めやすくなります。手書きで仕上げる場合は、簡単に真似できるデザインをお願いするのがおすすめです。
Q. 手書きPOPと印刷したPOPは、どちらがおすすめですか?
お店の雰囲気や使う場所によって変わります。カフェや個人店では手書きの温かみを生かす方法があります。一方、細かい説明や正確な情報を多く載せる場合は、印刷したPOPの方が読みやすいこともあります。
Q. 100均の材料だけでも作れますか?
小さな店頭POPなら、黒板風ボードや対応するペンなどを使って作れます。ただし、商品によって取り扱いや価格が違うため、購入前に確認しましょう。屋外で使う場合は、雨や日差しへの耐久性にも注意が必要です。
Q. AIで作ったPOPのデザインは商用利用できますか?
利用するAIサービスの規約によって異なります。店舗で使用する前に、商用利用の条件を確認してください。また、既存のキャラクターや他社のロゴを無断で使わないよう注意しましょう。
Q. POPにQRコードを付けると集客に役立ちますか?
QRコードを付けるだけで来店が増えるわけではありません。しかし、商品紹介やメニュー、キャンペーンの案内ページへつなげることで、POPだけでは伝えきれない情報を届けられます。QRコードの近くに「メニューはこちら」など、読み取る理由を書いておくことも大切です。
まとめ|AIは下書きに使い、最後はお店らしく仕上げよう
店頭POPは、特別なデザインの知識がなくても作れます。
AIに下書きを手伝ってもらえば、文字の配置やイラストで悩む時間を減らせます。
そして最後に、自分の手で描いて仕上げる。
少し不揃いでも、そのお店らしいPOPができあがります。
まずは、今日のおすすめ商品を紹介する小さなPOPを1枚作ってみませんか。
完成したら写真を撮り、SNSなどでも紹介してみてください。
お店の集客は、今できる小さな工夫から始められます。
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