『お気軽にご相談ください』だけでは相談されない。私たちが入口の設計で意識していること

お気軽に相談してくださいだけでは相談されない

記事をご覧いただきありがとうございます。
チャットボットの運用をしている中の人です。
日々ログを見たり、シナリオを考えたり、お客様と改善を繰り返したり。このブログでは、そんな運用の現場で
「なるほど」と思ったことや、「これは意外だったな」と感じたことを、運用者目線でゆるく書いています。

【この記事でわかること】
・「お気軽にご相談ください」だけでは、ユーザーが相談しづらい理由
・ユーザーが最初の一歩を踏み出しやすくなる、チャットの入口設計の考え方
・チャットボットで大切なのは、AIの性能だけでなく「最初の一言」や選択肢の出し方であること

Contents

「お気軽にご相談ください」なのに、相談されない。

「お気軽にご相談ください。」

チャットボットでは、よく見かける言葉ですよね。
……実は、私たちも設定したことがあります。笑

ところが運用を続けてログを見返してみると、
「あれ? 思ったより相談されない。」
そんなことが何度かありました。

シナリオかな。

ボタンの色かな。

(。´・ω・)?……いろいろ疑いました。
でもログを見続けているうちに、

「もしかして最初の声の掛け方か。」

そう思うようになりました。

ユーザーは相談したくないのではなく、「何を相談すればいいか」が分からない。

ログを見ていると、サービスページはしっかり読まれています。
だから興味がないわけではありません。
でも、そこで手が止まってしまう。

「相談してください。」と言われても、

「うーん……。」
「何を聞けばいいんだろう。」
「こんなこと聞いていいのかな。」

そんな空気って、ありませんか?
そこで私たちは自由に質問してもらう前に、小さな入口を用意するようになりました。

  • 料金について知りたい
  • サービス内容を簡単に知りたい
  • まずは相談だけしてみたい

すると少しずつ相談が増え始めました。
ログを見るたびに、
「あ、話しかけてもらえてる。」

そう感じる場面が増えていったんです。

話しかけるハードルは、思っているより高い。

運用していて感じるのは、人は「相談する」という行動そのものに少し勇気がいる、ということです。
いきなり自由入力欄があると、

「ちゃんとした質問じゃないとダメかな。」

そんなふうに考えてしまう人もいるのかもしれません。
でも、

「この中で気になるものはありますか?」

と聞かれると、一歩進みやすくなる。
ログを見ていると、

人は相談したくないわけじゃない。
最初の一歩を誰かに作ってほしいだけなのかもしれません。

私たちが最初に考えるのは、AIではなく”最初の一言”

チャットボットというと、AIの性能や回答精度が話題になることが多い印象です。
でも運用を続けていると、それより先に考えることがあります。

「この最初の一言で、話しかけてもらえるだろうか。」

です。実は、この「最初の一言」って、チャットだけの話ではないんですよね。

「何かお探しですか?」

そんな声掛けをすると、

「見ているだけです。」

と返ってくることがありました。

でも今思うと、本当に「見ているだけ」だったのかな。
チャットを運用するようになってから、あの言葉が少し違って聞こえるようになりました。

チャットも少し似ています。

「お気軽にご相談ください。」

よりも、

  • 料金について知りたいですか?
  • サービス内容を見てみますか?
  • まずは相談だけしてみますか?

そんな一言の方が、一歩踏み出しやすいことがあります。
最近は、新しいシナリオを考えるたびに、

「最初の一言って、本当に大事だな。」

と改めて感じています。
ちなみに、昔何度か聞いていた、

「見ているだけです。」

という言葉があります。
当時は、そのまま受け取っていました。
でも今ログを見ていると、少し違って見えるんですよね。

……その理由は、また別の記事で書いてみようと思います。

【この記事の要点】
・ユーザーは相談したくないのではなく、「何を相談すればいいか」が分からず、最初の一歩で止まっていることがあります。
・「お気軽にご相談ください」という自由な声かけだけではなく、「料金について知りたい」「サービス内容を知りたい」など、選びやすい入口を用意することが大切です。
・チャットボットでは、回答精度やAIの性能だけでなく、ユーザーが話しかけやすい最初の一言や選択肢の設計が成果に影響します。
・チャットの入口を整えることは、問い合わせ改善だけでなく、ユーザーにとって相談しやすいWeb接客の体験づくりにもつながります。

【あわせて読みたい】
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