記事をご覧いただきありがとうございます。データライド中の人です。
このブログでは、日々さまざまなWebサイトやチャット導線を見ている中で感じたことを、運用者目線で少しずつ発信しています。
【この記事の要点】
・良いWebサイトほど「最後まで読まれない」理由
・ユーザーが求める「答え」にたどり着きやすいサイト設計の考え方
・「読まれるサイト」ではなく「迷わないサイト」を実現するためのポイント
ユーザーは文章を読みたいのではなく、「答え」を探している
「時間をかけて記事を書いたのに、最後まで読まれていない。」
企業サイトを運営していると、このような悩みを耳にすることがあります。
しかし、その結果だけを見て「コンテンツが悪かった」と判断するのは早計です。
実は、良いWebサイトほど、ユーザーは隅々まで読みません。
一見矛盾しているようですが、これはユーザー行動を考えるとごく自然なことです。
ユーザーは”読む”ためにサイトへ来ているわけではない
あなた自身の行動を思い浮かべてみてください。
例えば、新しいノートパソコンを探しているとします。メーカーサイトを開いて、最初から最後まで丁寧に読みますか?
おそらく多くの人は違います。
気になるのは、
・価格
・スペック
・納期
・他製品との違い
・保証内容
など、自分に必要な情報だけです。
企業サイトでも同じことが起きています。
ユーザーは「文章を読むこと」が目的ではありません。
「知りたいことを素早く知ること」が目的なのです。
読まれないことは、必ずしも悪いことではない
「滞在時間が短い」「スクロール率が低い」。
こうした指標を見ると、不安になる方もいるかもしれません。
しかし、短時間で目的を達成できたのであれば、それは良いユーザー体験と言えます。
例えば、
・必要な料金がすぐ分かった
・営業時間がすぐ確認できた
・商品の違いがすぐ理解できた
・問い合わせ先がすぐ見つかった
のであれば、ユーザーは満足しています。
重要なのは、「長く読ませること」ではなく、「迷わせないこと」です。
「読ませる設計」ではなく「見つけやすい設計」へ
Web担当者は、つい「この情報も読んでほしい」「あれも知ってほしい」と考えがちです。
その結果、
・長い説明文
・情報量の多いページ
・複雑なナビゲーション
になってしまうことがあります。
しかし、ユーザーにとって価値があるのは、情報量の多さではありません。
欲しい情報へ迷わずたどり着けることです。
そのためには、
・見出しを分かりやすくする
・ファーストビューで要点を伝える
・比較表や図を活用する
・CTAを適切な位置に配置する
といった工夫が重要です。
「読ませる」のではなく「質問できる」を用意する
それでも、すべてのユーザーが同じ情報を求めているわけではありません。
ある人は料金が気になり、別の人は導入事例を知りたいかもしれません。
このようにニーズが異なる以上、すべてを1ページに詰め込んでも、全員を満足させることはできません。
だからこそ、「探す」だけではなく、「質問できる」仕組みが重要になります。
チャットやAIアシスタントを活用すれば、ユーザーは自分が知りたいことを直接質問できます。
企業側も、一人ひとりに合わせた情報を届けられるため、不要な情報を延々と読ませる必要がありません。
KPIも見直す時期に来ている
企業サイトでは、
・PV
・滞在時間
・スクロール率
などが重視されることがあります。
もちろん、これらの指標は重要です。
しかし、それだけではユーザー体験を十分に評価できません。
例えば、
・目的のページにたどり着けたか
・疑問は解決したか
・比較検討が進んだか
・問い合わせや資料請求につながったか
といった「目的達成」に関する視点も欠かせません。
「どれだけ読まれたか」ではなく、「どれだけ役に立ったか」を評価する視点が、これからのサイト運営には欠かせません。
良いWebサイトとは、「読まれるサイト」ではなく「迷わないサイト」
Webサイトの価値は、文字数や滞在時間だけでは測れません。
ユーザーが必要な情報にすぐアクセスでき、不安や疑問を解消し、次の行動へ進めること。
それこそが、本当に良いWebサイトの条件です。
「最後まで読まれなかった」と落ち込む必要はありません。
むしろ、ユーザーが短時間で目的を達成できたのであれば、それはサイトが本来の役割を果たした証拠とも言えます。
まとめ
AI検索の普及により、ユーザーは企業サイトへ訪れる前から多くの情報を得られるようになりました。
だからこそ企業サイトには、「たくさん読ませること」ではなく、「必要な情報へすぐたどり着けること」が求められています。
「読まれるサイト」を目指すのではなく、「迷わないサイト」を目指す。
そして、必要に応じてチャットなどの対話を取り入れながら、一人ひとりの疑問を解消していく。
その積み重ねが、これからのWebサイトに求められるユーザー体験を生み出していくのではないでしょうか。
【この記事の要点】
・ユーザーは文章を読むためではなく、知りたい情報や答えを得るためにWebサイトを訪れている
・滞在時間やスクロール率だけでなく、「目的を達成できたか」という視点でサイトを評価することが重要
・情報を一方的に並べるだけでなく、チャットなどを活用した対話型の導線を設計することで、より良いユーザー体験につながる
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