コンテンツは足りていた。見つけてもらえていなかった。

記事をご覧いただきありがとうございます。データライド中の人です。
このブログでは、日々さまざまなWebサイトやチャット導線を見ている中で感じたことを、
運用者目線で少しずつ発信しています。

ある不動産業界で運用していた際、私たちが最初に驚いたことがありました。

サイト内には十分すぎるほどコンテンツがあったのです。

サービス紹介。
事例紹介。
コラム記事。
関連情報。

企業側としては、ユーザーに役立つ情報をしっかり用意していました。

しかし実際の利用状況を見ると、多くのコンテンツが十分に活用されているとは言えませんでした。

私たちは当初、

「まだ情報が足りないのだろうか」

と考えていました。

ですが、実際に運用を続ける中で、別のことが見えてきました。

この記事でわかること

ユーザーは何を見ればいいか分からなかった

この取り組みでは、まずユーザーのニーズを収集するためのシナリオを設計しました。

いきなり資料請求や来場予約を促すのではなく、
「何に興味があるのか」
「どんなことが気になっているのか」

を選択形式で聞いていったのです。

すると興味深いことが分かりました。

ユーザーは情報を求めていないわけではありませんでした。

むしろ逆です。

知りたいことはある。
興味もある。

しかし、

「自分は何を見ればいいのか」

が整理できていないケースが少なくなかったのです。

私たちが増やしたのはコンテンツではなく導線だった

運用データを見ながら、私たちはひとつの仮説を持ちました。

課題はコンテンツ不足ではない。

必要な情報へたどり着くまでの導線にあるのではないか。

そこで、ユーザーが選択した内容に応じて案内するコンテンツを変えたり、関連情報へ誘導したりと、導線設計を見直していきました。

すると、それまで埋もれていたコンテンツが利用されるようになり、サイト回遊にも変化が見られるようになりました。

私たちが改善したのはページそのものではなく、「情報との出会い方」だったのです。

ユーザー理解が導線改善につながった

この取り組みでは、最終的に資料請求や来場予約などのCV率が約8%となりました。

もちろん、すべてが導線改善だけの成果ではありません。

ただ、私たちは運用を通じてひとつ確信したことがあります。

それは、

ユーザーは必ずしも情報不足で迷っているわけではない

ということです。

むしろ、

「何を見ればいいのか分からない」

状態になっていることがあります。

だから私たちは、サイト改善の相談を受けたとき、すぐにコンテンツ追加の話をすることはありません。

まず見るのは、

ユーザーがどこで迷い、
何を求め、
どこで離脱しているのか。

その流れです。

コンテンツを増やす前に、ユーザーを理解する。

この事例は、その大切さを改めて教えてくれた取り組みでした。

この記事でわかること