アンケート回答率51%。でも私たちが本当に見ていたのは回答率ではなかった

アンケート回答率51%。私たちが本当に欲しかったのは「回答」ではなく「顧客理解」だった

記事をご覧いただきありがとうございます。データライド中の人です。
このブログでは、日々さまざまなWebサイトやチャット導線を見ている中で感じたことを、
運用者目線で少しずつ発信しています。

ある来場型施設のサイトで、アンケートを活用したコミュニケーション施策を運用していたことがあります。
ユーザーにいくつかの質問へ回答してもらい、最後まで回答した方には来場時の特典を用意する企画でした

1年間の結果を見ると、

  • アンケート利用者数:809人
  • 最終回答到達者数:414人
  • 最終回答到達率:51.17%

という結果になりました。

数字だけを見ると、回答率が高かったのか低かったのかという話になりがちです。
しかし、実際に運用していた私たちが見ていたのは、少し違うところでした。

この記事でわかること

私たちが知りたかったのは「誰が来ているのか」

アンケートでは、

  • 年代
  • サイト利用回数
  • 来場経験
  • 検討状況
  • 興味・関心

などをヒアリングしていました。
運用前からアクセス数や予約数は把握できていました。
ただ、それだけでは分からないことがあります。
それは、

「どんな人がサイトを利用しているのか」

です。
アクセス解析だけでは見えない部分でした。

回答率より価値があったのは顧客理解だった

実際に運用してみると、

どの年代が多いのか。
どのくらい検討が進んでいる人が多いのか。
何に興味を持っているのか。

そうした情報が少しずつ見えてきました。

私たちにとって価値があったのは、414件の回答そのものではありません。
ユーザー理解が進んだことでした。

運用していると、
「こんな人が多いと思っていた」

「実際に利用している人」
が違うことは珍しくありません。

アンケートは、そのズレを確認する手段にもなりました。

クリック率が大きく変わったのは質問内容ではなかった

もうひとつ印象的だったことがあります。
運用途中で、アンケートへの参加を促すボタン文言を見直したところ、クリック率が大きく向上しました。

0.83%だったクリック率は4.66%になり、その後は6.03%まで上昇しました。

このとき、アンケートの質問内容を大きく変更したわけではありません。
変えたのは、参加したくなる入口の部分です。
私たちはこの結果を見て、
ユーザーはアンケートそのものに反応しているのではなく、「参加する理由」や「参加したくなる体験」に反応しているのではないか
という仮説を持つようになりました。

私たちが学んだこと

この施策を通じて感じたのは、アンケートは回答率を上げるためだけのものではないということです。

本当に価値があるのは、どれだけ回答が集まったかではなく
そこからどれだけ顧客を理解できたか。
運用を続ける中で、私たちはそう考えるようになりました。

だからアンケート施策を見るときも、回答率だけで評価するのではなく

「その回答から何が見えたのか」

を重視しています。
顧客理解のための仕組みとして考えたとき、アンケートはまだまだ活用できる余地があると感じています。

この記事でわかること